米国土安全保障省(DHS)や連邦捜査局(FBI)の職員の個人情報とされる情報が、Twitterを通じて大量に流出しているという。メディア各社が一斉に伝えた。
この事件では米国時間の2月7日、何者かが米国土安全保障省(DHS)の職員約9000人の氏名と役職、電子メールアドレス、電話番号などの情報をネットに掲載したとTwitterで公言。続いて米連邦捜査局(FBI)の職員2万人の情報も掲載したとツイートした。
米メディアMotherboardによると、流出したとされるデータベースに記載されていたDHSやFBIの電話番号に電話をかけてみたところ、多くの場合、電話に出た相手の名は、記載されていた名と一致したという。
Motherboardは情報を流出させたとするハッカーにも取材したとしている。この人物は、まず米司法省(DOJ)職員の電子メールアカウントに侵入して、そこからDOJのWebポータルにログインを試みたができなかったため、担当部局に電話をかけてポータルへのログイン方法を問い合わせ、相手に教えられたトークンコードを使って同サイトにログインしたと話しているという。職員のデータベースはDOJのイントラネット上で見付けたという。
DHSの広報はMotherboardに対して2月8日、「職員の連絡先情報が流出したとする報道については調査に当たっている。報道は深刻に受け止めるが、現時点でセンシティブな情報や個人情報が流出した形跡はない」とコメントした。
関連記事
- 米政府機関から2150万人の身上調査情報が流出
米人事管理局の身上調査の対象となった職員や元職員2150万人の社会保障番号や学歴、職歴、家族や知人、健康状態、犯罪歴、金融歴といった情報が流出していたことが分かった。 - 米バージニア大学教職員の個人情報流出、詐欺メールでパスワード明かす
攻撃には、フィッシング詐欺メールを使って受信した相手をだまし、リンクをクリックさせてユーザー名とパスワードを入力させる手口が使われていた。 - Hyattの決済システムがマルウェア感染、日本の4ホテルに被害
Hyatt Hotelsの系列施設の決済処理システムでマルウェア感染が発覚した問題で同社が調査結果を発表。国内では4つのホテルに影響したことを明らかにした - 米Time Warner Cableの加入者情報が流出、32万人に影響も
TWCの加入者32万人のメールアドレスとパスワードが流出した可能性がある。原因は現時点で分かっていない。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.