Google、Flashディスプレイ広告を2017年1月2日に完全終了へ
Amazonに続いてGoogleも、自社広告ネットワークでのFlash広告の表示を終了し、2017年1月2日にはHTML5ベースの広告に100%移行すると発表した。
米Googleは2月9日(現地時間)、同社の一連の広告サービスでのFlashディスプレイ広告の表示を2017年1月2日に完全に終了すると発表した。
まず、2016年6月30日からAdWordsおよびDoubleClick Digital MarketingにFlashベースのディスプレイ広告をアップロードできなくなる。
次に、2017年1月2日からGoogle Display NetworkあるいはDoubleClickでFlashフォーマットのディスプレイ広告が稼働しなくなる。
同社は、現在まだFlashベースのディスプレイ広告を使っている広告主に対し、この日程より前にHTML5に移行するよう勧めている。
同社は広告主向けに、FlashからHTML5に移行するためのツールをサポートページで提供している。
米Amazon.comは既に2015年9月1日からFlash広告を受け付けなくなっている。
Googleは自社のWebブラウザ「Chrome」の昨年9月のアップデートで、Chromeが重要でないと判断したFlashコンテンツは自動再生しない措置を初期設定で有効にした。
同社は、Flashプラグインを停止することでページの読み込み速度やバッテリーの消費を改善でき、また、HTML5を使うことでより広範な種類の端末で効果的に広告を表示できるようになるとしている。Flashは脆弱性も問題になっている。
なお、Flashベースの動画広告はこのプロセスの影響を受けないという。
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