シスコシステムズは4月6日、「Cisco Start」ブランドで展開する社員100人以下の中小企業向け製品・サービスにクラウドサービスやルータ新機能などを追加した。サポートコミュニティやECサイトを拡充したほか、販売代理店が独自に販売促進策を展開できる「Cisco SMBマーケットプレイス」も解説した。
「Cisco Start」は中小企業向けネットワークソリューションのブランドで、2015年9月に立ち上げた。同社では専任のIT管理者がいなくても容易に導入・管理できるなど中小企業ニーズを満たす製品開発やサポート体制を構築し、新しいチャネルの開拓や販売体制の強化を展開してきたとしている。
追加したクラウドサービスは、Web会議システムの「Cisco WebEx」と、クラウド型Webセキュリティの「Cisco クラウドWeb セキュリティ」の2つ。Cisco WebExでは場所や時間を問わずインターネット経由で会議ができるなど、簡単かつ安全にテレワーク環境を利用できる。Cisco Startでは2主催者ライセンス体系で提供される。
CiscoクラウドWeb セキュリティは、同ブランドモデルのルータを介して、インターネットからの攻撃をブロック、不審なWebサイトへの接続の自動遮断ダウンロードファイルの検査といったクラウドベースのセキュリティサービス。25人からの小ライセンス体系で提供される。
ルータでは日本向けモデル「Cisco 841ルータ」の機能を強化。日本語GUIに加え、社内で利用されるアプリケーションの可視化や不正使用のブロック機能を搭載した。これにより、業務で許可されていないアプリケーションの利用状況が分かり、有害なアプリケーションの利用を中止させることができる。
新規開設の「Cisco SMBマーケットプレイス」は、中小企業顧客と販売代理店をつなぐ役割を担うといい、見積りから購買判断までをワンストップで支援する。販売代理店独自のプロモーション情報なども提供できるという。
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