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第6回 比較で読み解くソフトウェア定義ストレージの選定術:データで戦う企業のためのIT処方箋(3/4 ページ)
ソフトウェア定義のストレージ(SDS)の製品は、実際にどのように選べばよいのでしょうか。今回は実装方式を説明しながら、2つのステップによる選び方を紹介します。
ステップ2 その他のサービスレベルから必要な追加機能の確認
ステップ1で方式が決まったら、続いて他のサービスレベルから必要な機能を確認します(第3回を参照)。このステップでは必要な機能をまとめたうえで、最終的にSIerやベンダーに提案を依頼するときの条件として提示する内容を決定します。
ユーザー企業や適用する業務システムによって要件は様々ですが、最低限検討が必要な2項目を説明します。
1.可用性
アクセスの頻度や保持期間などを示します。最近は法令順守やビッグデータ、IoTといった新しい目的が出てきています。昔に比べて検討項目が増えていることに注意が必要です。
- 多重度:どれだけの複製が必要かを定義。データ保護の要件とも言える(スナップショットでの差分コピー保持、ミラーやレプリカといった完全コピー保持、遠隔レプリカによる災害対策など)
- 保持期間:バックアップ用途なら1カ月程度が一般的。アーカイブ用途では目的に添った期間を確認する
2.復旧性
重要なデータが万一破損、消失した時にどの程度復旧できるかを示します。
- RPO(復旧ポイント目標):重要なシステムでは1時間に1回程度、周辺システムなど直近データが含まれないものは1日に1回程度が一般的。I/O単位で直近まで復旧する要件もあるが、アプリケーション側機能との組み合せで利用する場合、SDS側ではそれほど高い要件が必要ない場合もある
- RTO(目標復旧時間):重要なシステムでは4時間以内、それ以外のシステムでは企業規模や用途により変動するが、1日程度が一般的
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