Google、Chromeウェブストアのポリシー改定 違反アプリは7月15日から削除へ
Googleは、ChromeブラウザやChromebook向けのアプリと拡張機能を公開するChromeウェブストアの開発者ポリシーを改定し、Google Play Storeと同様に、ユーザーのどのようなデータにアクセスするかを明示するよう義務付けた。違反アプリは修正しないと7月15日から削除される。
米Googleは4月15日(現地時間)、Chromeウェブストアの開発者向けプログラムポリシーを変更したと発表した。ユーザーデータプライバシーに関する項目がより厳格になった。
Chromeウェブストアでは、WebブラウザのChromeおよびChrome OSで利用できるアプリや拡張機能が公開されている。開発者はChromeの豊富なAPIを使って便利な拡張機能やアプリを提供しているが、ユーザーはそうした拡張機能やアプリを使う際、様々なデータへのアクセスを求められることがある。Googleは昨年3月、密かに広告を挿入する「迷惑拡張機能」に対処している。
今回のポリシー変更では、以下の3点が明示された。
- ユーザーデータの扱いとプライバシー慣行の明示
- ユーザーの個人的あるいは機密のデータを扱う場合のプライバシーポリシーの明示と暗号化
- ユーザーの個人的あるいは機密のデータを、アプリや拡張機能の主要な機能に関係なく収集する場合、ユーザーの許諾を求める
また、アプリや拡張機能の主な機能に無関係な場合、ユーザーのWeb履歴の収集を禁止する。ポリシー変更の詳細についてはFAQにまとまっている。
GoogleはAndroid向けアプリストア「Google Playストア」では、「その他の情報」内の「アクセス許可」という項目で、アプリがアクセスするユーザーデータについて明示するよう義務付けている。
Googleは、現在この新しいポリシーに違反しているアプリや拡張機能について、開発者に警告を送っており、7月14日までに修正されない場合は、15日からChromeウェブストアから削除する計画だ。
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