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これだけは知っておきたい、被災時のスマホ活用術半径300メートルのIT(2/2 ページ)

スマートフォンは今や、災害時のライフラインとして欠かせない存在。今回は、被災したときに役立つのはどんなサービスなのか、充電が難しい中でより長くスマホを使えるようにするにはどうしたらいいのかをまとめました。

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スマートフォンは電池を温存せよ!

 一番気を付けなければならないのは、ライフラインともいえる「スマートフォン」の電池です。スマートフォンは、災害時に役立つ情報にアクセスしたり、電話で助けを求めたりできる最後のライフラインですが、電池がなくては動きません。被災直後は停電する可能性があり、いつ、どこで充電できるかが分からない場合も多いもの。そんなわけで、被災してまずやるべきは、電池を温存することです。

 最近、国内で販売されているAndroid端末の一部には、非常時に最低限の機能だけをオンにすることで、電池をより長持ちさせる機能があります。

 私が使っている、NTTドコモの「Xperia Z3 Compact(SO-02G)」にもその機能がありました。電源ボタンを長押しするか、設定の電源管理から「緊急省電力モード」を設定すると使うことができます。

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最近の国内Android端末では、「緊急省電力モード」が用意されているものが多いです
Photo バッテリーを温存するため、 ごく限られた機能のみしか使えないことが説明されます

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実際に「緊急省電力モード」を設定すると、これらのアプリのみが利用可能になります。FacebookやTwitter、メッセンジャーは利用可能
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その他のアプリで「ワンセグ」「FMラジオ」も利用可能でした

 緊急省電力モードにしても、Xperiaに内蔵されたラジオが聞けるのはありがたいです。ただし、これを利用するにはアンテナ代わりになるイヤフォンが必要なので、忘れずに持ち歩くようにしたいところです。5年前の東日本大震災時に歩いて帰るとき、ワイヤレスヘッドフォンに内蔵されたラジオチューナーに助けられたことを思い出します。最近ではほとんど注目されていませんが、ラジオが聞けるデバイスを1つくらいは持っていてもいいかもしれません。

 地震はいつやってくるか分かりません。自分が被害にあったとき、このような機能が生死を分ける可能性もあります。災害時のライフラインとなるIT機器を使いこなすためには、まず、どんな機能があるかを知ることが大事です。そして、普段から訓練をしておくことが重要です。ITの力で1日も早く、被災地の皆さまが普段の生活を取り戻せることを祈ります。

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