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Flash用のAdobe Analyticsツールに脆弱性、更新版で対処
「Adobe Analytics AppMeasurement for Flash Library」の脆弱性を修正するアップデートが公開された。
Flashコンテンツの利用状況分析に使われる「Adobe Analytics AppMeasurement for Flash Library」に脆弱性が見つかり、米Adobe Systemsが4月21日にセキュリティアップデートを公開して対処した。
Adobeのセキュリティ情報によると、Analytics AppMeasurement for Flash Libraryで「debugTracking」が有効になっている場合、DOMベースのクロスサイトスクリプティング攻撃を仕掛けられる恐れがある。debugTrackingはデフォルトの状態では無効になっているという。
脆弱性は更新版のバージョン4.0.1で修正された。緊急度は4段階評価で上から2番目の「重要」、優先度は「2」に指定されており、現時点で攻撃の発生は確認されていないと思われる。
Adobeはユーザーに対し、Analytics Consoleから更新版のライブラリをダウンロードしてプロジェクトを再構築するよう呼び掛けている。
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