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ボスを退散させるウォーリーの秀逸な話術。ディルバートといい、ウォーリーといい、早く早くとまくしたてる相手をかわすすべも、技術開発者には重要なスキルなように思われます。
Dependとは「〜に頼る」とか「当てにする」「〜次第」という意味の動詞で、1コマ目のようにthat/it dependsというと、「場合による」「一概には言えない」という意味になります。状況によって答えが変化してしまうときなどに使える便利な表現です。
Do you want to join me for drinks tonight?(今夜一緒に飲みに行かない?)と誘われて、あまり気乗りしない時に“It depends……(なんとも言えない)”と言った後に“If I finish what I'm doing now by 5 p.m.(今やっていることが5時までに終われば)”とか“who's joining us?(他に誰が行くの?)”などと適当に言い訳をつければいいのです。
その他、depend onというと「頼りにする」――A child depends on the parents(子供は親に頼る)、「信用できる」――You can depend on him to complete the mission(彼ならば任務を無事遂行するだろう)、「依存する」――He began to depend more and more on drugs(彼はどんどん薬に依存し始めた)など、さまざまな使い方ができます。
[翻訳・解説:Yvonne Chang]
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