Amazon.com、AWSが好調で過去最高の純利益
Amazon.comの1〜3月決算は増収増益。純利益は過去最高の5億1300万ドルだった。Amazon Web Services(AWS)の成長が続き、営業利益が北米部門を超えた。
米Amazon.comが4月28日(現地時間)に発表した第1四半期(1〜3月)決算は、クラウドサービスのAWSが好調で、売上高は前年同期比28%増の291億2800万ドル、純利益は5億1300万ドル(1株当たり1.07ドル)だった。純利益は過去最高。前年同期は5700万ドルの赤字だった。売上高、純利益ともにアナリスト予測(売上高が280億ドル、1株当たり純利益が58セント)を大幅に上回った。
Amazon Web Services(AWS)の売上高が64%増の25億6600万ドル、営業利益は210%増(3倍以上)の6億400万ドルと好調だった。AWSの売上高が売上高全体に占める割合が前期より1ポイント増え、8%になった(過去12カ月ベース)。
Amazonは売上高と営業利益を北米、北米以外、AWSの3つのセグメント別に内訳を発表している。営業利益は、北米が5億8800万ドル、北米以外は1億2100万ドルの赤字で、AWSが同四半期に初めて北米を超えた。
ジェフ・ベゾスCEOは発表文で「Amazonの端末はAmazon.comで最も売れている製品だ。Fireタブレットの販売台数は前年同期の2倍だった。今週、39ドルの「Fire TV Stick」のカスタマーレビューが10万件を超えた。(中略)「Amazon Echo」も素晴らしいスタートを切っており、供給が需要に追いつかない状態だ」と語った。
同社はハードウェアの販売台数を明かさない。
資料によると、運送コストが42%増の32億7500万ドルになっている。同社は米国のプライム会員向けサービスのために、米Air Transpot Services Group(ATSG)と20機の貨物機のリース契約を結んだ。日本では一般会員向けの送料無料サービスを終了した。
第2四半期(4〜6月期)の見通しは、売上高を前年同期比21〜32%増の280億〜305億ドルと予測した。
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