メガネスーパーは6月6日、実店舗と自社ECサイト「メガネスーパー公式通販サイト」の顧客データを統合したと発表した。
同社のECサイトは、2016年4月期の売上が前年比145%の成長を示しており、受注客数は前年比154%となっている。同社は商品・サービスを、実店舗とECサイトのそれぞれの特徴や利便性に合わせて最適な形で提供していくことを目指し、オムニチャネル戦略を推進している。今回の顧客データ統合もその戦略の一環。
顧客データ統合により、実店舗でECサイトの顧客情報・購入履歴が照会可能になり、また、実店舗のポイントカード会員に対し、スムーズなECサイトへの会員登録ができるようになった。
ECサイトの顧客が実店舗に来店した際も、より適切な商品の案内ができるようになり、ECサイトに未登録の顧客が実店舗に来店した際は、簡単にサイト登録の作業が実施できるという。
関連記事
- 老舗メガネチェーンが挑んだ、「先攻型オムニチャネル」の考え方
オムニチャネル化のためのIT投資に、企業は何を考えるべきか。「メガネスーパー」が率先して実践したオムニチャネル戦略の好例を、オムニチャネル/デジタルマーケティングの開拓者 グランドデザインの小川和也氏に解説してもらった。今後のIT投資の考えるうえでの参考にしてほしい。 - 三陽商会、オムニチャネル化に本腰――基盤システム構築へ
三陽商会は、アパレル業界で初めてNTTデータの「BizXaaSRオムニチャネル」を採用し、「SANYOオムニチャネル基盤システム」の構築を開始した。 - データ分析で変わる、みずほ銀行の“オムニチャネル”戦略
コールセンターでのWatson導入や店舗へのPepper設置など、業界の中でも先進的なIT活用で注目される「みずほ銀行」。同社は増え続けるデータへの対策やオムニチャネル施策の重要性も認識しており、5年以上の歳月をかけてデータ分析基盤の刷新を続けている。 - 「ショールーミング」も商機に変える! ECと実店舗の融合戦略
消費者の“店舗離れ”が起きるのは、店舗が魅力的なサービスを展開できていないからだ。ITのチカラを活用すれば、ネットとリアルはもっとシームレスになる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.