第17回 忘れ物する人やデータの積み残しにコンテナが効く――どういうこと?:クラウド社会とデータ永久保存時代の歩き方(1/2 ページ)
最近、IT業界で話題に上がるようになったのがDockerなどのコンテナ技術です。そんなコンテナ技術が、実はよく忘れ物をする人に役立つ技術なのかもしれません。その理由とは?
よく忘れ物をする人の共通点
読者の皆さんの周りには、「携帯電話を忘れた!」とか、「充電器忘れた!」という人がよくいませんか。ひどい場合になると、財布からIDカードまでごっそり忘れてきてしまう人もいます。多くの場合、その理由を聞くと「別のバッグから入れ替えた時に……」「昨日のスーツのポケットに入ってたんだけど……」といったことがほとんどです。おそらくこれを繰り返している人は、自分の記憶力で何とかなると思っているのではないでしょうか。
しかし、人間の記憶力というものは結構あいまいです。ましてや、朝の忙しい時に短時間で準備をしなければいけない――そんな時に頭の中でシミュレーションする余裕はないので、結局同じことを繰り返してしまうのでしょう。確実に忘れ物をなくすには、どのような手法があるのでしょうか。
一例としては、事前にチェックリストを作り、次の日のバッグやスーツを決めておき、チェックリストに沿って1点ずつ確認しながら入れ替えるといった方法が考えられます。でも、前の晩の接待で遅く帰ってきて次の日も早朝出社、なんて時にいちいちそこまではできないと思います。
そんな人には「コンテナ」がお勧め
それを簡単にする方法として私が勧めたいのは「コンテナ」です。一般的にコンテナといえば、船舶や鉄道、さらにはトラックにそのまま載せて、最終目的地やその近辺まで「丸ごと運ぶ箱」というイメージですが、例えば、バッグをコンテナにしてしまえばよいのです。
前回の記事でも紹介しましたが、通常会社に行くときや、数泊の短期出張から1週間以上の長期出張まで、おそらく違うバッグを使うことが多いでしょう。ここで、「仕事に必須なモジュールって何だろう」と考えてみてください。例えば、PCやノートやメモ、筆記用具、スマホを含む通信機器、それからACアダプタや電源コード、周辺機器類が挙げられます。これらを1つのモジュールとしてインナーバッグに入れ、そのインナーバッグだけを入れ替えるようにしましょう。そうすれば短時間で効率よく、忘れ物をすることなくバッグの入れ替えができます。
さて、コンテナと言えばIT業界でも話題です。実はこのIT業界で使われているコンテナ技術も、同じようなことが可能なのです。
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