トレンドマイクロは8月31日、セキュリティソフト「ウイルスバスター」シリーズの最新版を発表した。9月1日に発売する。
最新版では、特にランサムウェア(身代金要求型マルウェア)の対策機能を強化したという。従来は、ウイルスバスター クラウド(Windows版)でランサムウェアがファイルを暗号化する動きを検知してブロックしたり、暗号化されたファイルを復旧したりする機能を提供していた。最新版では、ユーザーが指定するフォルダへのアクセスを監視し、正規のプログラム以外はアクセスさせないことで、ランサムウェアによる暗号化を防止する「フォルダシールド」機能を搭載する。
この他に、Android向けではコミュニケーションツールで不正なURLのメッセージのやり取りを防ぐ「メッセンジャーセキュリティ」機能やWi-Fiの暗号化強度が低い場合にユーザーに警告する「Wi-Fiチェッカー」を提供する。また、PCやモバイルでのアプリの脆弱性をユーザーに通知する機能も強化したという。
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