第15回 「Windows 10」のモバイル版って、iOSやAndroidよりどこがいいの?:変わるWindows、変わる情シス(1/2 ページ)
マイクロソフトの新OS「Windows 10」。もう使ったという人も、まだ試していないという人もいると思うが、あらためてそのポイントを“マイクロソフトの人”に解説してもらおう。今回はモバイル向けOS「Windows 10 Mobile」の最新情報について。
こんにちは。日本マイクロソフトでWindows 10の技術営業を担当している山本築です。今回も前回に引き続き、技術者向けカンファレンス「Microsoft Tech Summit」のセッションで公開された最新情報をお届けします。
今回のテーマは、Windows 10のスマートフォン向けOSである「Windows 10 Mobile」です。個人向けスマートフォンを含めても市場シェアは低いですが、日本国内でもいくつかの機種が流通しており、ビジネス利用に向く機能を多数搭載しています。
「Windows 10 Mobile」の特長、3つのポイント
Windows 10 Mobileの特長は大きく分けて3つあります。まずは「Continuum for Phone」という機能によって、スマートフォンの使いやすさとPCの生産性を両立できる点です。スマートフォンを液晶ディスプレイとつなぎ、ワイヤレスキーボードとマウスを接続すれば、あたかもデスクトップPCのように作業ができるようになります。
出張の際にノートPCやタブレットを何台も持ち歩かなくても、スマートフォン1台で全て事足りるので、三井住友銀行や北國銀行など、ワークスタイル変革に取り組む金融業界のお客さまにも採用していただいています。
2つ目のポイントは「セキュリティ」です。IT管理者の立場としては、スマートフォンでも、きちんとしたセキュリティが保たれることが重要です。Windows 10 Mobileは、企業利用に耐え得るセキュリティ機能を搭載しているのが特徴です。
まずはマルウェアへの対策です。通常のWindows 10 Enterpriseで使用できる「Device Guard」をWindows 10 Mobileでは標準で搭載しています。これは企業側が実行可能なアプリケーションをコード署名で管理する“ホワイトリスト”のようなもので、コード署名がないアプリケーションは動きません。
このほかにも、PCの製造元から信頼されたソフトウェアのみを使ってPCが起動されるようにする「Secure Boot」なども搭載しているので、Windows 10なら、PCもモバイル端末も同じようなセキュリティ強度を保ったまま運用できます。
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