富士通は1月12日、作業現場の安全管理を支援するクラウドサービスを2月上旬から提供すると発表した。作業者の状態をセンサーなどで把握することにより、病気やけがなどの発生を未然に防げるようにする。
新サービスは、現在提供中の「ユビキタスウェア 安全管理支援ソリューション」を機能強化したもの。建設や製造などの現場作業者にセンサーを装着し、センサーが検知した温湿度やパルス数などの情報を分析、解析して、作業者のストレスや身体への負荷の度合いを推定する。
推定値が、熱中症発生などが予想される設定条件に該当すれば管理者に通知される。管理者が作業者に休憩をうながすことで、作業の安全を維持できるよう支援するという。また、加速度や気圧、位置情報なども加味して分析することで、転倒や転落などの事故も検知できるとしている。
同社は、クラウドサービスを利用することで、採用企業側が安全管理のためのシステムを開発する手間がないと説明。現場単位で作業グループや作業者数、通知条件などを柔軟に変更できるため、現場の状況に応じた安全管理が行えるという。
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