JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は1月12日、DNSサーバソフト「BIND 9」で新たな脆弱性が報告されたとしてユーザーに注意を呼び掛けた。脆弱性を修正した最新版はInternet Systems Consortium(ISC)などで公開されている。
ISCの情報によると脆弱性は4件あり、いずれも悪用されると、意図せずにサービスを停止させられてしまう恐れがある。ISCは各脆弱性の深刻度を「高」と分類し、共通脆弱性評価システム(CVSS)による評価値は4件とも「7.5」(最大値10.0)としている。
脆弱性の影響を受けるのは、BIND 9.9系では9.9.3〜9.9.9-P4まで、9.10系では9.10.4-P4より以前、9.11系では9.11.0-P1より以前のバージョン。また日本レジストリサービスによれば、「CVE-2016-9131」の脆弱性は既にISCのサポートが終了している9.4.0〜9.6-ESV-R11-W1および9.8.5〜9.8.8、「CVE-2016-9444」の脆弱性は9.6-ESV-R9〜9.6-ESV-R11-W1にも影響する。
ISCは、脆弱性を修正したBIND 9 9.9.9-P5、9.10.4-P5、9.11.0-P2を公開しており、ユーザーにアップデートを推奨している。
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