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SDSの種類と用途仮想化&ストレージの基礎と最前線(2/2 ページ)

今、注目を集めている「SDS(Software Defined Storage)」の定義と用途を解説。SDSを利用した「SDDC(Software Defined Dada Center)」にも言及します。

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現状における最大の用途として期待されるSDDC

 これまで仮想化データセンターは、IT能力だけを提供するサービスとして機能してきました。しかし、クラウドの進展により、SaaS、PaaS、IaaS、STaaS(Storage as a Service)といった総合的なサービスの実現にあたって適切なIT能力を提供するためにアプリケーションSLAポリシーに基づいた自動化が求められることになりました。そこで、SDSを利用した「SDDC(Software Defined Dada Center)」の概念を実現させることが、この製品領域の大きな最終用途して考えられるようになってきています。

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 SDDCを利用することにより、ユーザーは自分の業務に最適なリソースを簡単に選択できるようになるため、さらにデータセンターがカスタマーセントリックなサービスへとレベルアップすることが期待されるというわけです。

 SDDCは、物理ハードウェアから抽象化によってプール化された仮想リソースの利用により、サービス指向のITインフラへと進化することを示唆しているといえます。人による管理からソフトウェアを使った自動化を実現することで、全てを解決させていくという考え方です。

 今のところSSDCは、そのコンセプトだけができており、現実化に向けて模索が進んでいる状況にあります。しかし、クラウドの利用が広範に進むようになり、ERPなどの企業にとってはクリティカルな基幹システムもこうしたクラウドのデータセンターで可能になれば、アプリケーションSLAポリシーに基づいた自動化が求められるのはもはや必至の状況であり、多くのデータセンターがこの方向に向かってシフトしていくことが予想されています。

著者プロフィル:羽鳥正明

外資系ITベンダーを渡り歩き、PC、サーバ、ストレージのマーケティングを20年以上間担当。現在はティントリのマーケティング。詳しいプロフィルはこちら


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