Microsoft、インド向け超軽量Androidアプリ「Skype Lite」リリース
2G回線でも、Android 4.0.3でも安定してビデオチャットやSMSメッセージングが可能な無料の「Skype Lite」がインドで公開された。
米Microsoftは2月22日(現地時間)、インドのムンバイで開催のカンファレンス「Future Decoded」で、2G回線でもビデオチャットなどが可能な軽量版コミュニケーションアプリ「Skype Lite」のAndroid版を発表した。同日、インドのGoogle Playで無料で公開された。ヘルプページによると、iOSおよびWindows 10 Mobile版の計画は今のところない。
アプリの容量はわずか13MB。2Gや不安定なネットワークでも接続できるよう最適化されているという。省電力設計で、古いAndroid(Android 4.0.3、Ice Cream Sandwich以上)もサポートする。節約を助けるための、回線使用状況を確認できる機能(下左の画像)があるのも特徴だ。
Skypeチャットだけでなく、SMSのメッセージング、パケット消費の少ないビデオ電話(下右の画像)も利用できる。テキストは、インドで使われている7言語(ヒンディー、ベンガル、グジャラート、マラーティー、タミル、テルグ、ウルドゥー)をサポートする。
6月にはインド版マイナンバー「Aadhaar」との統合を計画している。これにより、Skypeユーザーは連絡帳にない相手からの着信で相手を確認できたり、採用面談などIDが必要な場面でSkypeチャットが利用できるようになる。
新興国向けの軽量メッセージングアプリとしては米Facebookが2016年10月に「Facebook Messenger Lite」をリリースしてるが、こちらはインドでは提供していない。
Facebookは以前、インドで無料ネットサービス「Free Basics」を提供していたが、インド政府がこのサービスはネットの中立性に反するとして規制した。
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