IDCフロンティア、「NVIDIA Tesla P100」採用のディープラーニング環境をクラウドで提供
AI/ディープラーニング用途向けに、高性能GPUアクセラレータを搭載したサーバを1時間440円の時間課金方式で利用できるクラウドサービス「IDCFクラウド GPU BOOSTタイプ Tesla P100」を開始。
IDCフロンティアは3月3日、GPUアクセラレータ「NVIDIA Tesla P100」を搭載したサーバを時間課金方式で利用できるクラウドサービス「IDCFクラウド GPU BOOSTタイプ Tesla P100」の提供を開始した。初期費用は不要で、従量料金は1時間当たり440円。月額上限料金は22万円。
このサービスは、2016年11月に提供を開始したディープラーニングプラットフォームのコンポーネント「NVIDIA Tesla M40」搭載サーバに続く第2弾として提供するもの。CPUのみを搭載したサーバと比較して約26倍以上、NVIDIA Tesla M40搭載サーバの約2.7倍となる18.7テラフロップス(TFLOPS)を超える演算処理能力を備えるという。
倍精度浮動小数点型の計算に対応しており、創薬や気候変動、災害予測などの数値解析やシミュレーション計算に活用でき、より高度なAIアプリケーションの構築が可能となるとしている。
また、機密性の高いデータを保管できるハードウェア専有型の仮想マシンとして稼働し、国内データセンターから閉域網サービスを用いて顧客拠点とセキュアに接続することでセキュアなデータ送受信が可能としている。
「IDCFクラウドGPU BOOST タイプ Tesla P100」の利用イメージ。GPUアクセラレータはNVIDIA Tesla P100×1、GPUコアは3584コア(NVIDIA CUDA)、GPUメモリは16GB、仮想CPUは56CPU(2.5GHz相当)、メインメモリは256GB。
なお同社は、今後もさらなる利便性向上のため、クラウド型のGPUサーバ以外にも、GPU搭載のベアメタルサーバや、ファイルストレージなどのディープラーニング向けコンポーネントの開発を推進する。
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