Adobe、Flash PlayerやAcrobat、Readerなどのアップデートを公開 Flashは優先度「1」
Flash Player、Acrobat、Reader、Campaign、Photoshop、Creative Cloud Desktop Applicationの脆弱(ぜいじゃく)性を修正するセキュリティアップデートが公開された。
米Adobe Systemsは4月11日、Flash PlayerやAcrobat、Readerなど複数の製品を対象に、脆弱(ぜいじゃく)性を修正するセキュリティアップデートを公開した。
アップデートの対象となるのは、Flash PlayerとAcrobat、Readerのほか、Adobe Campaign、Photoshop、Creative Cloud Desktop Applicationの各製品。
このうちFlash Playerは更新版となるバージョン25.0.0.148をWindows、Mac、Linux、Chrome OS向けに公開し、7件の深刻な脆弱性に対処した。これら脆弱性を悪用されれば、攻撃者にシステムを制御される恐れもあり、特にWindowsとMac向けのアップデートは優先度を「1」に指定して更新を急ぐよう促している。
Flash Playerの更新版は、Adobeの自動更新を有効にしている場合、また、Google ChromeやMicrosoft EdgeおよびInternet Explorer 11(Windows 10と8.1向け)を使っている場合は、自動的にインストールされる。
Adobeが事前に予告していたAcrobat、Readerのセキュリティアップデートでは、Windows版とMac版で計47件の脆弱性が修正された。危険度は4段階で最も高い「クリティカル」、優先度は30日以内をメドとする「2」に分類している。
脆弱性を修正した最新バージョンは、Acrobat DC/Acrobat Reader DCの連続トラックが2017.009.20044、クラシックトラックが2015.006.30306、デスクトップ向けAcrobat XI/Reader XIは11.0.20となる。
そのほかにもAdobe Campaign v6.11(WindowsとLinux向け)、Photoshop CC 2017/CC 2015.5(WindowsとMac向け)、Creative Cloud Desktop Application(Windows向け)のアップデートで、それぞれ脆弱性が修正されている。
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