チャットとIoTを連携 ワークスモバイルジャパンと富士通がパートナー契約
ビジネスチャット「LINE WORKS」を提供するワークスモバイルジャパンが、富士通とパートナー契約を締結した。チャットツールとIoTソリューションの連携開発を進める。
LINEとつながるビジネスチャット、「LINE WORKS」の提供で知られるワークスモバイルジャパンが5月11日、富士通とパートナー契約を締結したと発表した。
富士通は、自社のIoTソリューションとLINE WORKSを組み合わせることで、工場・工事の現場やホテル、ショッピングセンターなどの施設における従業員同士の連絡や作業報告、情報通知などの課題解決を可能にするソリューションを提供する計画。LINE WORKSを同社のIoTソリューション「FUJITSU IoT Solution Smart Communication」(以下、スマートコミュニケーション)の機能として販売する。
スマートコミュニケーションは、電話やインカム通話、メール、ビジネスチャットなどの機能をスマートフォン1台に集約し、現場のコミュニケーションの活性化を支援するサービス。工場や大型ショッピングセンター、イベント会場といった広大な現場や、事業所と工場といった離れた現場間でも、場面に応じた最適なコミュニケーション手段を利用でき、業務の効率化やコミュニケーションの活性化を実現するという。
LINE WORKSは、は、LINEユーザーとセキュアにコミュニケーションできるのが特長。「LINE」のスタイルを踏襲したチャット機能や掲示板機能、組織階層型アドレス帳、メール、予定表、ファイル共有など、ビジネスコミュニケーションに必要な機能を備える。スマートフォンに最適化されており、ユーザー管理やログ管理といった企業に必要なセキュリティ機能も実装している。ワークスモバイルジャパンによると、LINE WORKSの国内ユーザー数は2017年3月末時点で月間6800万人以上に上る。
両社は今後、LINE WORKSとIoTソリューションとの連携開発や協業を視野に、スマートフォン時代におけるビジネス現場の新たなコミュニケーションスタイルの実現を目指すとしている。
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