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「Galaxy S8」の虹彩認証、「写真でだませた」と独ハッキンググループ
かつて「iPhone 5s」の指紋認証を破ったハッキンググループCCCが、今度は「Galaxy S8」の虹彩認証を、Samsungのプリンタで出力した目の写真とコンタクトレンズでだませたとして動画を公開した。
ドイツのハッキンググループ「Chaos Computer Club」(CCC)は5月22日(現地時間)、韓国Samsung Electronicsの最新フラッグシップ端末「Galaxy S8」に搭載された虹彩認証を、印刷した写真でだませたと発表した。
デジタルカメラで撮影した顔の写真から目の部分を拡大し、Samsungの高解像度プリンタで印刷したものに、カーブをつけるために普通のコンタクトレンズを載せ、あらかじめその目の持ち主の虹彩を登録してあるGalaxy S8のカメラに向けたところ、ロックが解除された様子を動画で公開した。
Galaxy S8については4月、顔認証によるホーム画面起動が顔写真でも可能であると報じられた。顔認証では決済アプリの認証はできないが、虹彩認証は「Samsung Pay」でも使われている。CCCは「認証には生体データよりも伝統的なPINコードを使う方が安全だ」としている。
CCCは2013年には米Appleの「iPhone 5s」の指紋認証を破ったことで知られる。動画はこちらで視聴できる。
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