Qualcommの次世代超音波指紋認証センサー搭載端末、Vivoが披露
Qualcommが、OLEDディスプレイやアルミニウムの下に埋め込める次世代超音波指紋認証センサー「Qualcomm Fingerprint Sensors」を発表した。MWC Shanghaiで中国Vivoがこのセンターをディスプレイに埋め込んだ「XPlay 6」(未発売)を披露している。
米Qualcomm傘下のQualcomm Technologiesは6月29日(現地時間)、中国の上海で開催の「Mobile World Congress(MWC) Shanghai 2017」で、次世代超音波指紋センサー「Qualcomm Fingerprint Sensors」を発表した。
現世代の指紋センサー「Qualcomm Snapdragon Sense ID」よりも柔軟性が増し、QualcommのSnapdragonを搭載しない端末でもスタンドアロンで稼働する。
「Qualcomm Fingerprint Sensors for Glass and Metal」は800μmのカバーガラスおよび640μmのアルミニウム下でも指紋のスキャンが可能。「Qualcomm Fingerprint Sensor for Display」は1200um厚の有機ELディスプレイを通して指紋スキャンが可能だ。
「for Glass and Metal」は6月中にOEMに提供を開始し、2018年前半には搭載製品が登場する見込み。「for Display」は今年の第4四半期(10〜12月)にOEMへの提供を開始するとしている(市場登場時期は不明)。
MWCでは中国Vivo Mobileが、「for Display」搭載の次期フラグシップ端末「XPlay 6」を披露している。
現在Qualcommと係争中の米Appleの次期iPhone、「iPhone 8(仮)」もOLEDディスプレイに指紋認証センサーが埋め込まれるとうわさされている。
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