レノボが次世代のデータセンターを見据えた新「Think」ブランドを発表(1/2 ページ)
レノボ・エンタープライズ・ソリューションズが、従来のブランドを統合した2つの新ブランドを発表、データセンター向けの新製品を7月から投入する。
次世代データセンターを見据えた新ブランド「ThinkSystem」「ThinkAgile」
2017年7月12日、レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ(以下、レノボ)が、新たな「Think」ブランドと新製品を発表した。
1つは、データセンターを構成するプラットフォームの「ThinkSystem」(シンクシステム)で、レノボのSystem xサーバを筆頭にx86サーバ群やデータセンター向けのコンポーネント製品を統一した新ブランドだ。
一方の「ThinkAgile」(シンクアジャイル)は、レノボ製サーバとソフトウェアを組み合わせたソフトウェア・デファインド技術を採用する新ブランドで、今後はConverged HX(HCI)とDX(SDS)の各シリーズもThinkAgileファミリーに統合する。
新ブランド名を冠した第1弾として発売されるのが、レノボサーバとMicrosoft Azure Stackを導入した統合システム製品「ThinkAgile SX for Microsoft Azure Stack」だ。Microsoft Azureとハイブリッドクラウド構築に特化した機能を備えており、オンプレミスの環境での運用が可能なプライベートクラウド環境と、Microsoft Azureを組み合わせたハイブリッドクラウド環境を実現する。発売は9月下旬の予定で、最小構成価格は4400万円〜(税別)だ。
ThinkSystemは20製品以上がラインアップされ、7月12日から受注が始まっている。最も安価なラックサーバ「ThinkSystem SR530」の最小構成価格は32万8000円(税別)で、出荷予定日は9月5日だ。
新ブランドの登場に合わせて、サーバ管理ソフトウェア「XClarity」(エックスクラリティ)も刷新され、ThinkSystem全体を管理するシステム管理製品群となった。システム管理プロセッサの「XClarity Controller」は、業界標準の管理プロトコルを採用したRedfishベースのREST APIをサポート。オープンな環境でハードウェア管理が容易に行えるほか、XClarity全体にわたって日本語化とGUI化を実現することで、使いやすさやユーザーエクスペリエンスの向上、導入や運用、更新といったワークロードの簡素化を可能とした。
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