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Alphabet傘下のVerily、「デバッグプロジェクト」で2000万匹の不妊蚊を放す計画
Google系列の生命科学企業Verilyが、ジカ熱などのウイルスを媒介する蚊を駆除する「デバッグプロジェクト」の一環で、カリフォルニア州フレズノで20週にわたって総計2000万匹の不妊蚊を放す。
米Googleの親会社であるAlphabet傘下の生命科学企業Verily Life Sciencesは7月14日(現地時間)、ジカ熱やデング熱などのウイルスを媒介するネッタイシマカを駆除するプロジェクト「Debug Project」のフィールドワークを米カリフォルニア州フレズノで実施すると発表した。
Verilyのラボで人工的に生産した不妊蚊(交尾したメスの卵が孵化しないようにするバクテリアを持たせたオス)を毎週100万匹ずつ、20週にわたって総計2000万匹を約121ヘクタールの範囲に放す。期間中、毎日夜明け前にデバッグ専用バンが対象地域を巡回して搭載した不妊蚊を放出する。
こうした害虫駆除方法は「不妊虫放飼」と呼ばれる。大量の不妊蚊が野生のメスの蚊と交尾すれば、その卵は孵化しないので、成虫が減っていく。なお、不妊蚊はバクテリアを保有するだけで、遺伝子操作はされていない。
フレズノでは2016年に蚊防除企業のMosquitoMateと初の小規模な不妊虫放飼を行っており、Verilyは今回、大量の不妊蚊生産と効果的な放飼方法開発で協力する。
Verilyはこのフィールドワークの成果を今後、世界で生かしていきたいとしている。
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