Microsoft、クラウド好調で予想を上回る増収増益
Microsoftの4〜6月期決算は、アナリスト予測を上回る増収増益。Azureなどのクラウド事業が好調で、純利益はほぼ倍増だった。
米Microsoftは7月20日(現地時間)、2017年第4四半期(2017年4〜6月期)の決算を発表した。「Azure」や「Office 365」などのクラウド事業が好調で増収増益だった。
純利益は前年同期比109%増(ほぼ倍増)の65億1000万ドル(1株当たり0.83ドル)。売上高は13%増の233億ドルだった。非GAAPベースの売上高は247億ドル、1株当たり純利益は0.98ドルでアナリスト予測(売上高は243億ドル、純利益は0.71ドル)を上回った。
サティア・ナデラCEOは発表文で「インテリジェントクラウドとインテリジェントエッジの時代」というキーワードを用いて、「われわれのクラウドプラットフォームでのイノベーションがこの四半期の力強い成果を生み出した」と語った。
サーバやAzureを扱うIntelligent Cloud部門は、Azure Computeの使用が前期に続いて前年同期から倍増してAzureの売上高が98%増と好調だった。部門全体の売上高は11%増の74億3000万ドルだった。
LinkedInやOffice、Dynamicsを扱うProductivity and Business Processes部門の売上高は23%増の84億5000万ドルだった。企業向けOffice 365の売上高が43%増と好調。12月に買収完了のLinkedInの売上高は11億ドルとこちらも好調だった。
Windows、ハードウェア、Xbox、検索のMore Personal Computing部門の売上高は、スマートフォン不調に加えてSurface新製品待ちの買い控えの影響もあり、2%減の88億2000万ドル。ゲーム部門はソフトウェアが好調だった。
同社は7月に明らかになった約3000人のリストラのコストとして3億600万ドルを同四半期に計上した。
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