リコー、新事業を支える経営基盤にオラクルのクラウド型ERPを採用
リコーは、新たな価値創造事業の経営基盤に「Oracle ERP Cloud」を採用。独自技術を応用した新規事業の迅速な拡大を目指し、基盤事業を最適化する。
リコーは、新規事業や成長事業を推進するためのビジネス基盤として「Oracle ERP Cloud」を採用する。
リコーグループでは、昨今の市場変化に迅速に対応するため、基盤事業の強化に加え、独自技術を応用したサービスの融合による新規事業の拡大を図っているという。同社は、2017年4月に発表した中期経営計画で「構造改革」「成長事業の重点化」「経営システムの強化」の3つの基本プランなどを掲げている。
「成長事業の重点化」として、リコーの強みを生かした効果的な投資により新しい事業を立ち上げることを目指し、そのために、従来のビジネスとは異なった組織、開発体制、生産、販売、サービスが必須となるとしている。そこで、量販や受注設計といった事業によって異なるビジネスプロセスに対応できる基幹業務システムの導入を検討。
今回、新事業の多様なビジネスプロセスや刻々と変化する事業環境を支える基盤として、Oracle ERP Cloudを採用。グローバル展開やコンプライアンスに対応しながら、業務の標準化、効率化を実現でき、本社からのプロセスデータを可視化できることや、IT運用の省力化を実現できることなどが決め手となった。クラウド型ERPであることから、従来のオンプレミス製品でのERPシステム構築と比べて、大幅なコスト削減と構築期間の短縮も見込んでいる。
同社は、17年度上期より新規事業や成長事業でOracle ERP Cloudの展開を始め、2018年3月までに4事業への展開を予定。デジタルビジネスへの変革を支える経営基盤として活用していくとしている。
関連記事
- 3Dプリンティングで次の産業革命をリードする――国内製造業の革新を目指す日本HP
日本HPが、国内の3Dプリンティング市場に本格参入する。2社のパートナーと協業してソリューションを提供していく。 - アズワンがOracleのクラウドDB導入、4300社へ在庫データをリアルタイム共有
理化学機器の総合商社であるアズワンが、「Oracle Database Exadata Express Cloud Service」を導入し、4300社の販売店に在庫データをリアルタイムで公開する体制を整えた。拡大する販売店ネットワークとの連携を容易にし、事業成長とコスト削減を狙う。 - NECとの提携に見る、Oracleのクラウドサービス新戦略
NECと日本オラクルが発表したクラウド分野の提携は、Oracleにとってクラウドサービスの新たな普及戦略を本格的にスタートさせたことを意味している。 - 覇権争いが激化 エンタープライズプラットフォームの勢力図はどう変わる?
エンタープライズプラットフォームをめぐる勢力争いが激しくなってきた。この分野で火花を散らすSAPとOracleが先週、相次いで興味深い動きを見せた。果たして今後の行方やいかに。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.