● ● ●
このウォーリーの手法、ボスにこそ実行してほしい。上司が余計なことを言わないのが最も作業をスムーズに進めるコツ。これ、現場の真理なり。
“less is more”は、余計なものをそぎ落とし、大切なものに集中することでより豊かな生活を送れるという、最近はやりの断捨離の思想を表す言葉として使う表現です。元は詩人ロバート・ブラウニングの“Andrea der Sarto”(無欠点の画家)という詩の一節ですが、のちに建築家ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエが自らのシンプルなデザインスタイルを指す標語として使ったことがきっかけで一般に広まったようです。
“devil's advocate”は、直訳すると「悪魔の代弁者」で、わざと反対意見を述べることで議論を引き起こし、多数意見の正当性を確認する人、またはその行為のことをいいます。日常会話では単なるあまのじゃくを指すときにも使います。“Let me play devil's advocate here.”(あえてここで異論を言わせてください)などといいます。
[翻訳・解説:Yvonne Chang]
関連記事
- 登場人物紹介:ディルバート [Dilbert]
主人公のディルバートは独身エンジニアです。作者のスコット・アダムス氏がこのマンガシリーズを最初に紹介した文章では、「30歳くらいで、カリフォルニア北部のとあるハイテク企業に勤務している」となっています。 - 登場人物紹介:ボス [Pointed-haired Boss]
頭髪がとんがっていることから“pointed-haired boss”と呼ばれるボス。上司の悪いところを全部兼ね備えたすごい人です。公式解説によると、「生まれつき意地悪であざといわけではなく、努力してそうなった」とのこと。 - 登場人物紹介:ウォーリー [Wally]
ウォーリーはディルバート同じ部署で働くエンジニア。ディルバートと同じように、自分も昇進できないことはよく分かっていて、そのせいか会社への忠誠心はゼロ。仕事をできるだけサボることをいつも楽しみにしています。 - 登場人物紹介:ドッグバート [Dogbert]
ドッグバートはディルバートと同居している犬です。子犬の頃、収容所にいたところをディルバートに拾われたのです。ディルバートのぐちを聞いていることはありますが、大して恩義を感じているような素振りはありませんし、飼い主だとも思っていません。 - 登場人物紹介:アリス [Alice]
アリスは部署で唯一の女性エンジニア。作者のスコット・アダムス氏によると、パシフィックベル時代にアリスと同じようなヘアスタイルの女性の同僚がいて、その人がモデルになっているそうです。 - 登場人物紹介:アシュック [Asok]
アシュックはインターン。つまり学生なのですが、インターンシップでこの会社に勤めています。アショックは頭のいい好青年ですが、企業の現実や社内政治のことがまったく分かっていないため、からかわれたり、損をしたりしています。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.