「ホノルルで歩きスマホに罰金」のニュースが示唆する、“ちょっとこわい”未来:半径300メートルのIT(1/2 ページ)
「ここから先のエリアには特別なルールがあります」――。今後、国内外でそんなケースが増える可能性があります。私たちはどうやって身を守ればいいのでしょうか。
先週もセキュリティに関する、ちょっと気になるニュースがありました。
1つは「ホノルルで歩きスマホに罰金」という報道。米ハワイ州のホノルルで、スマートフォンを見ながら横断歩道を渡る行為が禁止され、違反者には35ドルを超える罰金が科せられるというのです。
最初、このニュースを見たときは、手の込んだフェイクニュースかと思いましたが、調べてみると、確かにホノルルの.govドメインで書類が公開されていました。やはり、どの国でも歩きスマホは「危険」なものとして認識されているようです。
もう1つは、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの隣にある「夢州」エリアに対する、関西経済同友会の提言にあった一文です。「Well-Being新産業創造と世界最高水準の『日本型IR』に向けた 夢洲まちづくりへの提言」という資料の中に、かなり気になる文言があったのです。
あくまで“提言”ではありますが、この中で関西経済同友会は、統合型リゾート(IR)を夢州で実現するにあたって、同エリアを「実証フィールド」と位置付け、来訪者や滞在者のライフログを収集、管理、分析加工してサービスを提供できるよう、「ライフログデータの活用特区にすべし」と述べているのです。
ここでいうライフログには、行動履歴や位置情報、購買情報だけでなく、カジノ内での行動トラッキングデータや感情変化、興奮度、さらにはカウンセリングカルテ、健康診断情報、治験情報までもが含まれるといいます。これらの「ビッグデータ」を分析して活用し、さまざまなサービスを展開すると述べています。
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