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AWS課金、時間単位から秒単位へ AzureとGoogle Cloud Platformは分単位
Amazon.comのクラウドサービスAWSの料金体系が、立ち上げ以来の時間単位から秒単位に変わる。事実上の値下げになる。競合するMicrosoftのAzureとGoogle Cloud Platformはそれぞれ分単位だ。
米Amazon.com傘下のAmazon Web Services(AWS)は9月18日(現地時間)、EC2(Elastic Compute Cloud)の課金を時間単位から秒単位に変更すると発表した。使い方によっては大幅な値下げになる。10月2日から実施する。
競合する米MicrosoftのAzure、米GoogleのGoogle Cloud Platform(GCP)はいずれも課金は分単位だ。
EC2のオンデマンド、リザーブド、スポットで立ち上げたLinuxインスタンスの他、EC2のストレージバックアップオプションのEBS(Elastic Block Storage)、EMR(Amazon Elastic MapReduce)、バッチ管理機能セットのAWS Batchの課金も秒単位に変わる。
料金表示は時間単位で表示されるが、請求額は秒単位で計算され、使用時間は以下のように表示される。
AWSは2006年立ち上げ以来、時間単位の課金システムだった。2012年にGoogleが立ち上げたGCPは2013年に時間単位から分単位に変更し、Microsoftも同年それに倣った。
AWSの売上高は成長を続けており、直近の業績発表では、前年同期比42%増の41億ドル、営業利益は28%増の9億1600万ドルだった。
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