Google、AWSより一足先に秒単位課金を開始
AWSが10月2日からEC2の課金体系を時間単位から秒単位に変更すると発表した数日後、Googleが9月26日からこれまで分単位だった課金体系を秒単位に変更すると発表した。
米Googleは9月26日(現地時間)、クラウドサービス「Google Cloud Platform」の課金体系を従来の分単位から秒単位に変更すると発表した。同日から新体系に移行する。
19日に米Amazon.com傘下のAmazon Web Services(AWS)が「EC2」の料金体系を時間単位から秒単位に変更すると発表したことに対抗するものとみられる。AWSの新体系は10月2日にスタートする。
Googleは、2013年に提供を開始した「永続ディスク」では以前から秒単位課金制にしてきた。今回の変更で、「Windows Server」「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」「SUSE Enterprise Linux Server」を含むOSイメージが稼働する「Compute Engine」「Container Engine」「Cloud Dataproc」「App Engine」のVMも秒単位になる。
AWSの秒課金はLinuxのみが対象で、Microsoft Windowsサーバは従来通り時間課金だ。
同社は、料金体系を分単位から秒単位に変えても、ほとんどの場合はユーザーに大きな影響はないとしている。それでも、例えば仮想CPUを2600コア稼働させた場合、1日当たり99セントはコストダウンできるという。
「分単位から秒単位に料金体系を変更してほしいなどというリクエストを受けたことはないが、コアのために朝のコーヒーを我慢してほしくないので」料金体系を変更したとGoogleは説明する。
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