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素直なアシュック、またウォーリーの虚言にだまされた模様。でも、プラセボ効果がバッチリ効いて気分が晴れるなら、それはそれで良いのかも!?
“placebo”とは「自分を喜ばせる」という意味で、“placere”(喜ばせる)というラテン語に由来します。教会で死者の祈りとして“placebo domino”と始まる聖書の一節が唱えられていましたが、葬儀の参加者の中には食事を目当てに葬儀に参列する者を「追従者」や「ご機嫌取り」という意味で“placebo”と呼ぶようになったという説があります。その後、1800年代に医学的な意味で用いられるようになり、「患者の機嫌を取るもの」、つまり気休めのための薬や処置を指すようになりました。
プラセボの反対のノセボ効果“nocebo effect”とは、偽薬によって、薬効のある薬に伴われる副作用などの有害作用が現れることです。こちらはもっと最近の造語であり、1961年に学者Walter Kennedyがプラセボに対してラテン語の“nocebo”(害を及ぼす)から、そのような反応や効果をノセボ効果と呼ぶようになったそうです。
[翻訳・解説:Yvonne Chang]
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