NTT ComがG Suiteを販売 付加機能や導入支援も提供
NTT Comが「G Suite」の販売を開始。オプション機能や導入サポート、運用保守を合わせた一元的なサービスを提供し、企業ユーザーの働き方改革を支援する。
NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、10月5日からGoogleのビジネスアプリスイート「G Suite」の提供を開始する。
同社は6月にGoogleとのパートナーシップを結んでおり、今回のサービス開始はその一環として展開。G Suiteとともにオプションサービスや導入サポートを一元的に提供することで、スムーズな導入を支援し、企業の働き方改革を支援する。
G Suiteは、メール、スケジューラー、ストレージ、ビデオ会議、ビジネス文書作成ツールなど、Googleのアプリケーションを一体的に提供するサービス。NTT Comは今回、G Suiteを同社のネットワーク上で提供。加えて、DNSサービス、ドメイン登録代行サービス、メールの誤送信防止機能といったG Suiteの機能や使い勝手、セキュリティを向上させるオプションサービスを用意し、これらをG Suiteの基本機能と一括で申し込めるようにした。
ほかにも既存のメールサービスからの切り替えなど、導入サポートもオプションで提供。導入後の故障情報やメンテナンス情報の提供を含めた運用、保守は標準で提供され、ヘルプデスクも追加料金なしで利用できるという。
サービス提供価格は、基本機能のみを提供する「Basic」が1IDあたり月額500円、Cloud Searchやアーカイブ(Google Vault)なども利用できる「Business」が1IDあたり月額1200円、DLPやBigQueryログ解析も利用できる最上位の「Enterprise」が1IDあたり月額3000円。
オプションサービスは、DNSサービスが月額1500円(1契約あたり)、メールアーカイブの「Active! vault SS」が1IDあたり月額200円(1年間)からなど。導入サポートは1回あたり12万円から。
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