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Microsoftの「Cortana」、「Skype」に参加
Microsoftが、音声AIアシスタント「Cortana」を「Skype」に追加した。ユーザー同士のチャット中に文脈を読んで適宜情報を提供してくれる。連絡先にCortanaを追加すれば、Cortanaと1対1で対話することも可能だ。
米Microsoftは10月9日(現地時間)、音声AIアシスタント「Cortana」を「Skype」で使えるようにしたと発表した。米Facebookの「M」(日本ではまだ利用できない)と同様に、ユーザー同士のチャット中にコンテキストを解析して適宜必要な情報を表示する。
同日からまずは米国のiOS/Androidアプリにローリングアウトしていく。
例えば相手が「明日映画に行かない?」と誘ってきたらCortanaが「もちろん!」「行こう」「はいはいはい」などの返事候補を表示する。
相手が「『The Boss』を見に行かない?」と入力すると、返事候補に混じって映画情報カードが提示される。
これをタップすると返事をする前に映画の概要がチェックできる。
リマインダーも設定してくれる。相手の「じゃあ明日チケット買っておいてくれる?」という入力に対し、「リマインダーを作成」という候補が表示されるので、これをタップして「チケットを買う」などのリマインダーを作ると、同じアカウントで使っているPCやスマートフォンなどにCortanaがそのリマインダーを設定した時間に表示する。
Cortanaを「連絡先」に追加することもできる。追加したら、米Googleの「Allo」での「Googleアシスタント」のように、CortanaとSkypeで会話できる。
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