Windows 10 Fall Creators Updateは、どんな“新体験”をもたらすのか:Microsoft Focus(3/4 ページ)
「Windows 10」の4回目のメジャーアップデートとなる「Fall Creators Update」で目玉となるのがMR(混合現実)機能の拡充。一般的なPCで体験できるMRの展開でMicrosoftが見据えるものとは。
EdgeやIMEなども強化し、使いやすさという体験を追求
Windows 10 Fall Creators Updateでは、基本機能も向上しており、頻繁に連絡をとる人をタスクバーに表示する「My People」機能、ファイルやフォルダを不正な変更から保護するランサムウェア対策機能のほか、素材を選ぶだけで自動的に映像をリミックスしたり、ビデオ編集ができたりするフォト機能のほか、「Microsoft Edge」もPDFにペンで書き込みができる機能などを追加している。
さらに、法人向けの機能として、仮想環境上でアプリを稼働させることで脅威からアプリやデータを保護する「Windows Defender Application Guard」や、更新プログラムの適用時間を短縮する「Windows Update Agent」などが実装された。
また、日本語版Windows 10固有のアップデートとして、モリサワの「UDデジタル教科書体」を標準搭載。「新たなフォントをWindows 10に標準搭載したのは、より読みやすい日本語環境を届けるとともに、学習指導要望に準拠した字形とし、日本のICT教育への貢献を目指したもの」(日本マイクロソフト Windowsプロダクトマネージャーの春日井良隆氏)と説明する。さらに、PCでもカーブフリック入力が可能になり、IME(日本語入力)は、予測候補からWeb検索ができたり、予測入力候補の候補表示機能を強化したりといったように、使いやすさを追求しているという。
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