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コレ1枚で分かる「APIエコノミー」:即席!3分で分かるITトレンド(2/2 ページ)
各サービスが強みとする機能を利用し合い、自前だけでは容易に実現できない価値を生み出す「APIエコノミー」。どのようなシーンで役に立つのでしょうか。
ただ、APIを公開するとなると、セキュリティ、権限設定や認証、課金など、検討すべき課題は多岐にわたるため、これらを解決していく取り組みも始まっています。
その1つとして、自前のクラウドサービスにAPIを組み込むために必要な機能をクラウドサービスとして提供する「API Gatewayサービス」も登場しています。
顧客接点がインターネットへと広がり、ビジネス基盤としてクラウドサービスが広く使われるようになることで、ビジネス環境の変化のスピードはますます加速することになるでしょう。
そんな状況の中で、いち早くその変化に対応し、魅力的なサービスを提供し続けることは、これまでにも増して重要になってきます。APIエコノミーは、そんなビジネスの変化を支えつつ、イノベーション(=新しい組合せを生みだすこと)を生み出す基盤として、大きな役割を担っていくことになります。
著者プロフィール:斎藤昌義
日本IBMで営業として大手電気・電子製造業の顧客を担当。1995年に日本IBMを退職し、次代のITビジネス開発と人材育成を支援するネットコマースを設立。代表取締役に就任し、現在に至る。詳しいプロフィールはこちら。最新テクノロジーやビジネスの動向をまとめたプレゼンテーションデータをロイヤルティーフリーで提供する「ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA」はこちら。
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