デロイト サイバーアカデミー、サイバーレンジで学ぶインシデント対応の実践型演習を拡充
大日本印刷(DNP)とデロイト トーマツ リスクサービス(DTRS)が連携し、「デロイト サイバーアカデミー」にイスラエルIAIの訓練システム「TAME Range」を活用した実践型訓練を追加した。
大日本印刷(DNP)とデロイト トーマツ リスクサービス(DTRS)は11月28日、サイバーセキュリティの人材育成事業で連携することを発表した。DTRSが提供するサイバーセキュリティ人材の育成プログラム「デロイト サイバーアカデミー」を拡充し、DNPが提供する体験型実践演習システム「TAME Range」を活用した「サイバーインシデントレスポンスコース」を追加する。
DNPは、さまざまサイバー攻撃に対抗する情報セキュリティ技術者を集中的に訓練、養成するサイバーナレッジアカデミーを2016年3月に開講。サイバーセキュリティ先進国であるイスラエルのIAI(イスラエル・エアロスペース・インダストリーズ)の訓練システム「TAME Range」を活用し、日々複雑化、高度化するサイバー攻撃への対応を体験型実践演習で訓練、学習できる演習コースを提供している。
一方DTRSは、2017年9月から、組織の状況に合わせて必要となるサイバーセキュリティ人材モデルを策定し、オーダーメイドのサイバーセキュリティ人材育成トレーニングを行う「デロイト サイバーアカデミー」を提供している。
今回、両社の連携により、デロイト サイバーアカデミーに、ITシステム部門やネットワークアナリストなどを対象にしたサイバーインシデントレスポンスコースを追加し、DNPがサイバーナレッジアカデミーで提供している「サイバー・インシデントレスポンス・マネジメント(CIRM)コース」を学べるようにした。
サイバーインシデントレスポンスコースは、演習用に構築されたシステム環境でサイバーインシデント対応を実践的に学べるもので、基礎編と応用編があり、基礎編では、サイバーインシデントレスポンスの基礎となる全体の流れをはじめ、ログ分析や初動対応などを学び、応用編では、サイバーインシデントレスポンスにおける高度な攻撃に対するログ分析や対応などを学ぶ。
本物のサイバー攻撃を再現した攻撃シナリオでトレーニングができる体験型実践演習システムTAME Rangeを活用し、3〜4人のチーム制による受講を軸に、最大5チームでの同時訓練が可能だという。
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