AWS、リアルタイム動画でも画像認識できる「Amazon Rekognition Video」提供開始
AWSが人工知能(AI)サービス「Amazon AI」の「Amazon Rekognition」にリアルタイム動画もサポートする動画認識機能を追加した。
米Amazon.com傘下のAWSは11月29日(現地時間)、年次イベント「AWS re:Invent 2017」で、昨年12月に発表した人工知能(AI)サービス「Amazon AI」の「Amazon Rekognition」の新機能「Amazon Rekognition Video」を発表した。
Amazon Rekognitionは、ディープラーニング採用のフルマネージド型画像認識サービス。Amazonが自社サービス「Prime Photos」のために開発した技術に基いており、AWSユーザーは用意されたAPIを使うことで画像認識応用アプリを構築できる。
Amazon Rekognition Videoは名称から分かるように、この技術を動画で使えるようにしたものだ。H.264でエンコードしたクラウドストレージS3上のmp4あるいはmov動画を解析する。
動画中の複数の人物を検知し、動きを追跡する「TrackPersons」APIやリアルタイムの顔認識を可能にする「CreateCollection」APIなどがあり、ストリーミング中のリアルタイム動画の解析も可能という。
ユースケースとしては、小売店の店舗内の顧客の動きやレジの流れの解析、警備サービス向け危険人物の検出、メディア向けの著名人検出、動画サービス向けの不適切なコンテンツの検出などが考えられる。
AWSは同日、ディープラーニング(深層学習)アプリ開発に使えるビデオカメラ「AWS DeepLens」も発表した。
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