macOSの「root」ログイン問題、10.13.0から10.13.1に更新すると再発の恐れ(要再起動)
macOS 10.13.1で「root」と入力すればパスワードなしでログインできてしまう問題に対処するセキュリティアップデートを10.13.0で実行した後、OSを10.13.1にアップデートすると、問題が再発するとWiredが報じた。再起動すれば解消する。
米Appleは12月2日(現地時間)、11月30日に緊急公開したセキュリティアップデート「2017-001」について、「macOS High Sierra 10.13から10.13.1に最近更新したユーザーは、セキュリティアップデートを適用するために再起動してください」とサポートページで通知した。
このセキュリティアップデートは、macOS High Sierra 10.13.1で、ユーザー名に「root」と入力すればパスワードなしで管理者権限でログインできてしまう問題に対処したもの。Appleは問題発覚から約18時間後という迅速さでアップデートを公開した。
米Wiredの1日の記事によると、このセキュリティアップデートをMac OS 10.13.0で実行し、その後Mac OS 10.13.1にアップデートすると、この問題が再発したというユーザーからの報告が多数あったという。10.13.1へのアップデートでは再起動が必要だとは明示されていないが、再起動するとセキュリティアップデートが適用された。
Wiredがこの問題をAppleに報告したところAppleから返答はなかったとしている。Appleは2日になってサポートページに上記の通知を追加した。
このアップデートが適用されているかどうかを確認する方法については、日本語版のサポートページにも解説がある。
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