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NVIDIA、CPUの脆弱性対応でドライバのアップデート公開 GPUは影響受けず
NVIDIAのGPUハードウェアについては、今回報告されたセキュリティ問題の影響は受けないと強調している。
米NVIDIAは1月10日、3日に報告されたCPUの脆弱性に対する緩和策として、ドライバソフトウェア向けのセキュリティアップデート公開を発表した。一方、GPUハードウェアについては、今回報告されたセキュリティ問題の影響は受けないと強調している。
NVIDIAのソフトウェアアップデートでは、IntelやARMのCPUに報告された3件の脆弱性のうち、「Spectre」と呼ばれる2件の脆弱性(2017-5753、2017-5715)に対する緩和策を提供する。
一方、「Meltdown」と呼ばれる脆弱性(CVE-2017-5754)については、影響を受けるCPU上で実行する際のNVIDIAソフトウェアの脆弱性は、現時点で確認されなかったとしている。
アップデートは、GeForce、Quadro、NVS、Tesla、GRIDの各ドライバソフトウェアが対象となる。
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