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AMD、RyzenとEPYCのSpectre対策を今週中に提供へ GPUには影響なし
AMDがプロセッサ脆弱性「Spectre」の対策状況を説明した。「Ryzen」と「EPYC」は今週中に、古いプロセッサについては向う数週間中に更新を提供する計画。「Meltdown」の影響はないとしている。
米AMDは1月11日(現地時間)、年初に発覚したプロセッサの脆弱性「Spectre」対策について説明した。同社のプロセッサ「Ryzen」と「EPYC」のオプションコード更新を“今週中に”顧客およびパートナー企業に提供開始する。
それ以外のプロセッサの更新は向う数週間中に提供を開始する計画。
これらの更新はエンドユーザーではなく、PCやサーバメーカー、OS提供企業に提供されるものなので、エンドユーザーはそれらを反映した製品のアップデートを待つことになる。
Microsoftの対策更新でAMDの古いプロセッサ(Opteron、Athlon、Turion X2)搭載端末の一部が起動しなくなった問題にも触れ、現在この問題を解決するためにMicrosoftと協力しており、来週までにMicrosoftがこれらの古いプロセッサ向けのパッチを提供するだろうと説明した。
なお、もう1つの脆弱性「Meltdown」は同社製品に影響しないとしている。また、GPUの「Radeon」も、「投機的実行」機能を搭載しないため、SpectreおよびMeltdownの影響は受けないという。
これらの脆弱性についての各社の対策状況については、「Meltdown and Spectre」サイトにリンクがまとまっている。
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