斬新な形の家具やIoTロボットでオープンコラボを活性化――ヤフー、参加型公開実験を開始
ヤフー(Yahoo! JAPAN)本社内のオープンコラボレーションスペースで、新しい働き方を探求する公開参加型の実験を開始。コミュニケーションを活性化させる仕掛けで、新たな事業やサービスにつながるイノベーションの創出を目指す。
ヤフー(Yahoo! JAPAN)は2018年1月15日、本社内のオープンコラボレーションスペース「LODGE(ロッジ)」で、新しい働き方を探求する公開参加型の実験「“はたらく”のつなぎかた」を開始した。
この実験は、産官学から9企業・17アドバイザーが参画する京都工芸繊維大学新世代クリエイティブシティ研究センター(NEO)と共同で実施するもの。
実験期間中は、LODGEに特徴的な形のベンチや雲の形をした半透明のパーティションなど、NEOがデザインした家具のプロトタイプを配置し、さまざまな使い方や行動を促す。見慣れない形の家具や、変わった姿勢での作業が、出会いや交流のきっかけとなるかどうかを検証する。
また、環境センサーや人流センサーなど、5種類のIoT(Internet of Things)センサーやデバイスをLODGE内に設置。NECのコミュニケーションロボット「PaPeRo i」も活用する。それらでエリアの状況や利用者の動き、感情などのデータを取得し、LODGE内のモニターにリアルタイムで表示することで、働く環境を可視化する。これにより、賑わっているエリアや集中できる場所を探すなど、心地よく働ける環境を利用者自身が把握でき、行動に移せるという。
さらに、LODGEで初めて出会った利用者同士の交流を促すさまざまなイベントも実施するという。
期間は2018年2月6日までを予定。ヤフーでは、この取り組みを通し、LODGEを会社や組織の枠組みを越えたオープンイノベーションの場として活用し、コミュニケーションを活性化させ、新たな事業やサービスにつながるイノベーションの創出を目指すとしている。
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