時間と空間を超える夢のツール、HoloLensで何をする? コミュニティー発のアイデア、あれこれ:Microsoft Focus(1/3 ページ)
HoloLensの出荷1周年を記念して開かれた日本マイクロソフト主催のイベントに、熱気あふれる“ホロレンジャー”たちが結集。彼らは、時間と空間を超える夢のツールでビジネスをどう変えようとしているのか。
日本マイクロソフトは2018年1月18日、「Microsoft HoloLens」の出荷開始から、ちょうど1年を迎えたのに合わせて、HoloLensやMR(Mixed Reality)のアプリを開発しているコミュニティーを対象にした「HoloLens日本上陸1周年記念! コミュニティーのみなさまへの大感謝祭!」を開催した。
2017年12月18日に参加者の募集を開始したところ、わずか1時間30分で募集定員に達し、募集開始から24時間で約50人がキャンセル待ちの状況になる盛り上がりぶり。2018年の年明け時点では、一時的に310人にまで参加希望者が拡大したという。
この日は定員200人の枠を20人分広げ、220人の「ホロレンジャー」が参加。大阪や名古屋のほか、北海道から駆け付けたホロレンジャーもおり、参加者たちは、HoloLensを会場に持ち込んで、Mixed Reality(複合現実)の世界を楽しんだ。これだけのホロレンジャーが一堂に会したのは、世界でも初めてのことだという。
会場には約100席の椅子しか用意されず、半分の人は立ち見という状況。これは、参加者がMRを体験したり、コミュニケーションを図ったりするには、座っているよりも立っている方がいいということを考慮したようだ。
会場では、HoloLensを装着した人だけが見られる「MR寄せ書き」をはじめ、「Microsoft Mixed Reality パートナープログラム」の認定パートナーによるパネルディスカッション、この1年間の貢献に感謝して、日本マイクロソフトが独断で選んだ人にHoloLensグッズをプレゼントする「(勝手に!)表彰式」、HoloLabの中村薫CEOによる「Holo Magiciansコミュニティーの振り返りとこれから」と題した講演のほか、100台以上のHoloLensを装着したホロレンジャーによる「VR記念撮影」などが行われた。
日本マイクロソフトの平野拓也社長は、ビデオメッセージを寄せ、「最初はコンセプトやデザインが伝わるのか、日本でHoloLensが受け入れられるかどうかが不安だったが、多くの方々に実際に使ってもらうと、目がキラキラと輝き、いろいろなアイデアも出してもらえ、HoloLensの可能性を感じた。まだ入り口に立ったところであり、これからも盛り上げていきたい。ここにいる“Holo Magicians”の皆さんにも、新たな魔法でHoloLensを盛り上げてほしい」と呼びかけた。
また、日本マイクロソフトの業務執行役員 エバンジェリストの西脇資哲氏は、「仕事をするときは、いつもHoloLensを身に着け、寝るときにもHoloLensを着けている」というジョークで始まったビデオメッセージで、「MRを使うことで、現場から距離があったITがぐっと近づき、現場の課題を解決できる。これからは、どうマネタイズしていくか、ビジネスや社会、世界をどう変えていくか、といったことに挑戦していきたい。ぜひ協力してほしい」とコメント。
また、同じくビデオメッセージを寄せた日本マイクロソフト マイクロソフトテクノロジーセンターの澤圓センター長は、「HoloLensは、大きな建物を建てたり、大きな機械を作ったりといった企業の方々に、夢のツールとして受け入れられた。世の中には、時間と空間という絶対に変えられないパラメーターがあるが、HoloLensがあれば、それを仮想的に解決し、ビジネスに新たな価値を生み出すことができる。HoloLensの価値を伝え、ビジネスをトランスフォームするお役に立ちたい」と述べた。
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