時間と空間を超える夢のツール、HoloLensで何をする? コミュニティー発のアイデア、あれこれ:Microsoft Focus(3/3 ページ)
HoloLensの出荷1周年を記念して開かれた日本マイクロソフト主催のイベントに、熱気あふれる“ホロレンジャー”たちが結集。彼らは、時間と空間を超える夢のツールでビジネスをどう変えようとしているのか。
日本の“HoloLnes熱”でMRをメインストリームへ
今回のイベントに合わせて、HoloLensに関する新たなニュースが発表された。
1つは、Microsoft Mixed Realityパートナープログラム認定パートナーが新たに3社増加し、9社となったことだ。
新たに加わったのは、インフォマティクス、KPMGコンサルティング、南国ソフトの3社。インフォマティクスでは既に鴻池組や東急建設での活用事例があり、KPMGコンサルティングは、「Microsoft HoloLens 導入支援サービス」を提供。南国ソフトは、製造業や建設・不動産業、通信業界を対象にHoloLens 導入提案や実証実験を進めてきたという。
2つ目は、「HoloLensアプリ開発コンテスト」の開催だ。2018年4月1日から30日までを募集期間として、ビジネスアプリ部門とエンターテインメント部門の2つの部門で募集。5月22日から開催されるde:codeで、それぞれの部門における最優秀賞と特別賞が発表される。
3つ目は、de:codeに米Microsoft Windows &HoloLens Experience担当ゼネラルマネージャー、ロレイン・バーディーン氏の来日が決定したことだ。バーディーン氏は、先に触れたワールドワイドパートナーカンファレンスでJALのデモストレーションを行った人物で、キップマン氏と並ぶHoloLensに関するスポークスマンの1人だ。
三上本部長は、「2年目も、日本からどんどんソリューションを発信していきたい。MRは将来の技術だと思っている人も多いが、これをメインストリームへと押し上げていく活動をしたい」とし、「開発関係ではAIやIoTといった技術を取り込んだ新たなものを作ることを支援したい。エンタープライズ領域では、多くの会社に使ってもらえるシーンを増やしたい。今後は、『Teams』などのオフィス系アプリケーションがHoloLensに実装されていくことになる。働く人たちに力を与えるソリューションを作ることができる。両手がふさがる作業のため、ITの恩恵をうけるのが難しかったフロントラインワーカーの人たちに活用してもらいたい。また、パートナーとともにさまざまなソリューションを作っていきたい。もっと多くの人に使ってもらうためには、“Off-the-Shell”のアプリを日本発で出していきたい」などと抱負を述べた。
集まったホロレンジャーたちの熱気をみると、2年目へと入った日本でのHoloLensの広がりは、さらに加速しそうだ。
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