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認証のグニャグニャ文字は時代遅れ? GoogleがCAPTCHAを使わなくなったわけMostly Harmless(2/2 ページ)

Webサイトの認証などで、人間かAIかの判定に使われている「CAPTCHA」と呼ばれる“グニャグニャ文字”。これをGoogleが使わなくなった理由とは。

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GoogleはすでにCAPTCHAを使っていない

 CAPTCHAは手軽で効果的なため、いろいろなサイトで使われていますが、これが破られたとなると、影響は大きいだろう……と思ってさらに調べてみると、驚きの事実を発見しました。

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 さすがAIの雄、Googleです。もうCAPTCHAなんか使っていないんですね。2014年には早くも「No CAPTCHA reCAPTCHA」という技術を発表し、画像認識ではない方法で人間かbotかを判断できるようになったそうです。No CAPTCHA reCAPTCHAは、画面にグニャグニャ文字を表示するのではなく、「I'm not a robot(私はロボットではありません)」と書かれた文字の隣のチェックボックスにチェックを入れるといったものです。

 こんなので本当に見分けられるのか? と思いますが、AIでクリック前後の挙動を解析することで人間かロボットかを見分けられるのだそうです。

 この話にはさらに続きがあり、2017年にはチェックボックスへのクリックすら不要になったということです。これはつまり、サイトアクセス中の挙動を解析することで人間かロボットかを見分けているということです。技術の進歩ってすごいですね。

 しかし反面、こちらの行動が全て向こう側に筒抜けであることも再確認できたわけです。Googleさん、くれぐれも「Don't be evil(邪悪になるな)」でお願いします。

と思ったら、Googleのスローガンが変わっていましたね。

著者プロフィール:大越章司

外資系ソフトウェア/ハードウェアベンダーでマーケティングを経験。現在はIT企業向けのマーケティングコンサルタント。詳しいプロフィールはこちら


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