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Microsoft、「Teams」1周年で“国際電話会議録画”やCortana統合などの新機能紹介
MicrosoftのSlack対抗コラボレーションツール「Microsoft Teams」に、多言語でのオンライン会議を翻訳付きでクラウドに保存する機能や、既存の電話システムでの通話機能などを追加すると発表した。
米Microsoftは3月12日(現地時間)、チームコラボレーションツール「Microsoft Teams(以下、Teams)」の1周年を記念して、年内追加予定の多数の新機能を紹介した。
Teamsは、企業および教育機関向け「Office 365」で使える、米Slackのサービスと競合するコラボレーションツール。現在181の市場で20万以上の組織が39カ国語でTeamsを使っているという。
具体的な追加日程については不明だが、以下の機能は遅くとも年内に追加予定だ。
- 会議録画機能:1クリックでオンラインビデオ会議をクラウド上に録画する。多国語での会議の場合は自動翻訳字幕付きだ。将来的には顔認識機能で参加者を認識する
- リアルタイム翻訳機能:チャンネルおよびチャットで、異なる言語での会話をリアルタイムで翻訳する
- Cortana採用:IP電話や電話会議端末で、Cortana経由で自然言語を使ってチームのメンバーにメッセージを送ったり、会議にメンバーを招待したりできる
- 背景ぼかし機能:動画チャットで背景をぼかせる
- Skype Room System検出:近くにある「Skype Room System」を検出・登録する
- モバイル共有機能:会議の参加者が動画、写真、モバイル端末の画面などを共有できる
- Direct Routingサービス:既存の電話システムでTeamsでの通話に利用できる
MicrosoftはDirect Routingについて「Office 365用の電話システムとMicrosoft Calling PlanまたはDirect Routingを組み合わせると、Teamsは完全な音声サービスになる」と説明する。
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