● ● ●
いいものって……。特に、最後に言っていた「弱点」にディルバートは心引かれているのでしょう。
“sellout”とは「売り切れ」のことで、“The concert was a sellout.”(コンサートは完売だ)と使いますが、全く違った意味で「裏切り者」を指すこともあります。“That politician was called a sellout for revealing classified information to the enemy.”(あの政治家は国家機密を敵に売った裏切り者だと言われた)と使い、“He sold out to the enemy”は「奴は敵に寝返った」という意味になります。
“rifle”は名詞だとライフル銃のことですが、動詞の“to rifle”は、銃弾に回転を与えるためにらせん状の溝を掘ること以外に、「くまなく探す」という意味もあります。その様は「荒っぽく必死に」やっているというニュアンスがあるので、“rifle through the drawer”というと、「引き出しの中身を“丁寧に一つひとつ”見ている」というよりは、“引っかき回している”というイメージです。語源は古いフランス語で「擦り取る」「あさる」を意味する“rifler”から来ているとの説があります。
[翻訳・解説:Yvonne Chang]
関連記事
- 登場人物紹介:ディルバート [Dilbert]
主人公のディルバートは独身エンジニアです。作者のスコット・アダムス氏がこのマンガシリーズを最初に紹介した文章では、「30歳くらいで、カリフォルニア北部のとあるハイテク企業に勤務している」となっています。 - 登場人物紹介:ボス [Pointed-haired Boss]
頭髪がとんがっていることから“pointed-haired boss”と呼ばれるボス。上司の悪いところを全部兼ね備えたすごい人です。公式解説によると、「生まれつき意地悪であざといわけではなく、努力してそうなった」とのこと。 - 登場人物紹介:ウォーリー [Wally]
ウォーリーはディルバート同じ部署で働くエンジニア。ディルバートと同じように、自分も昇進できないことはよく分かっていて、そのせいか会社への忠誠心はゼロ。仕事をできるだけサボることをいつも楽しみにしています。 - 登場人物紹介:ドッグバート [Dogbert]
ドッグバートはディルバートと同居している犬です。子犬の頃、収容所にいたところをディルバートに拾われたのです。ディルバートのぐちを聞いていることはありますが、大して恩義を感じているような素振りはありませんし、飼い主だとも思っていません。 - 登場人物紹介:アリス [Alice]
アリスは部署で唯一の女性エンジニア。作者のスコット・アダムス氏によると、パシフィックベル時代にアリスと同じようなヘアスタイルの女性の同僚がいて、その人がモデルになっているそうです。 - 登場人物紹介:アシュック [Asok]
アシュックはインターン。つまり学生なのですが、インターンシップでこの会社に勤めています。アショックは頭のいい好青年ですが、企業の現実や社内政治のことがまったく分かっていないため、からかわれたり、損をしたりしています。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.