InstagramとWhatsAppでも写真などの個人データのダウンロードが可能に
Facebookに続き、その傘下にあるInstagramとWhatsAppもEUが5月に施行する「GDPR(一般データ保護規則)」に向けた対策を発表した。欧州以外の地域でも、Instagramにアップロードした写真やストーリーのデータなどをダウンロードできる。
米Facebook傘下のInstagramとWhatsAppは4月24日(現地時間)、サービスにアップロードした写真やメッセージをダウンロードできるようにすると発表した。Instagramでは本稿執筆現在、Webアプリからはダウンロード可能になっている。iOSおよびAndroidアプリでもダウンロード機能が“ローリングアウト”中だ。
日本語のヘルプページも既に用意されている。ダウンロードをリクエストしてからダウンロードできるようになるまでに、最大48時間かかる。
Instagramが米TechCrunchに語ったところによると、ダウンロードできるのはプロフィール情報、写真、動画、アーカイブした「ストーリー」、キャプション、連絡先(共有した場合)、フォローしている/されているユーザー名、ダイレクトメッセージ、コメント、「いいね!」、ユーザー設定。
WhatsAppでダウンロードできるのはアカウント情報。WhatsAppでやり取りするメッセージはエンドツーエンドで暗号かされており、自動的に端末のメモリに保存されるようになっているので、メッセージはダウンロードに含まれない。
これらの動きは、欧州連合(EU)が5月25日に施行する「GDPR(一般データ保護規則)」に準拠するための対策だ。両社の親会社であるFacebookも18日に対策を発表した。
WhatsAppはまた、プライバシーポリシーを更新し、EU地域では利用可能年齢を従来の13歳から16歳に引き上げた(日本を含むその他の地域では13歳のまま)。
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