ニュース
りそな銀行がBIツール「MotionBoard Cloud」導入、Salesforceの営業データ活用へ
りそな銀行は、営業力強化に導入した「Salesforce」に蓄積した情報を活用するため、ウイングアーク1stの「MotionBoard Cloud」を採用。2018年6月に、営業担当者やマネジャー、本部のスタッフなど、2200人が利用を開始する。
ウイングアーク1stは2018年5月21日、りそな銀行が、同社のクラウド型BIサービス「MotionBoard Cloud」を採用したと発表した。
同行では、営業力強化に向けて「Salesforce」を導入し、顧客情報の一元化と営業活動の共有、活用に取り組んでいる。MotionBoard Cloudの導入により、Salesforceに蓄積した情報を基にしたデータの可視化や分析を行う計画だ。
同行は、2017年11月にPOC(Proof of Concept:概念検証)を開始。営業担当者が必要な情報をすぐに確認して深掘りできる工夫や、表示の高速化、会議の報告資料として利用するためのフォーマットの統一化を行った。
また、iPadでの活用を前提に、タブレットで操作しやすく、顧客情報や案件情報をスムーズに確認できるダッシュボードを構築したという。
りそな銀行では、同製品の導入効果として、会議の資料作成や印刷にかかる時間の軽減に加え、ダッシュボードを共有することで、より深い議論が可能になる点を挙げている。
2018年6月以降、同行では、営業担当者やマネジャー、本部のスタッフなど、計2200人が同製品を活用する予定。今後は、ダッシュボードへの新機能の導入や、新たな活用法の提案などを定期的に行っていく考えだ。
「MotionBoard」と「Salesforce」の連携画面例。SalesforceのデータはAPI連携でリアルタイムに参照できる(出典:Salesforce「MotionBoard Cloud」)
関連記事
- 豚舎のリアルタイム監視にBI活用――協同ファーム、豚舎管理にクラウド型BIツールを導入
給水量や餌の供給量、温度・湿度・CO2といった豚舎を管理するIoTデータを収集、活用する基盤を構築した。 - 営業部門のデータを“真っ裸”にしたら、全員のモチベーションも成績も上がった
常に共通の指標となるデータをみんなの目に見えるようにすることが重要――そう語る元トップセールマンが語る、成果が上がる組織のデザイン法とは? - 「Power BI」で“全社員データアナリスト化”――日本郵船、グループ全社の業務基盤に「Microsoft 365 E5」を導入
日本郵船が、データ分析ツール「Power BI Pro」を含む「Microsoft 365 Enterprise E5」を導入し、グループ全社のデータ活用基盤として活用する。全社員がPower BIによるデータ分析を日常業務に活用する“全社員データアナリスト化”を目指すという。 - 徹底比較:セルフサービスBI、「Tableau」「Power BI」「Qlik Sense」の違いとは?
主要なセルフサービスビジネスインテリジェンス(BI)ツールである「Tableau」「Power BI」「Qlik Sense」の長所と短所とは。機能やクラウド対応状況、価格、サブスクリプション制限といったポイントで比較した。 - Excelすら使えなかった新人が、2年で「BIエバンジェリスト」になれた理由
データ分析に取り組む企業が、必ずと言っていいほどつまづく「人材」の問題。ビジネスの現場でデータを扱う人材をどう育てればいいのか。その方法を、大阪ガスとホテルおかだの事例から見てみよう。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.