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Facebook、広告の「カスタムオーディエンス」で個人情報源明記を義務付け
Facebookが、広告ターゲティングオプション「カスタムオーディエンス」で、個人情報をどのように入手したかを広告主に義務付けると発表した。
米Facebookは6月13日(現地時間)、広告ターゲティングオプションの「カスタムオーディエンス」で情報源の開示を義務付けると発表した。7月2日から実施する。
広告がカスタムオーディエンスのリストに基づいて表示される場合は、ユーザーはニュースフィードに表示される広告の[・・・]→[このメッセージが表示される理由]で、例えば「あなたのメールアドレスが広告主およびそのパートナーの顧客リストに掲載されていたから」などと表示されるようになる。
ユーザーは従来通り、もし不満であればその広告主からの広告を非表示にできる。
広告主はカスタムオーディエンスのリストをFacebookにアップロードする際、情報源の明示を義務付けられる。顧客から直接入手したのか、パートナー企業から入手したのか、その両方かの3つの選択肢から選ぶ。
また、パートナー企業とリストを共有する場合は、両社は「ビジネスマネージャ」を通して共有しなければならない。
Cambridge Analyticaスキャンダル以来、Facebookの個人情報の扱いについての批判が高まっている。同社は様々な改善を約束しており、広告に関してはターゲティング広告サービス「パートナーカテゴリ」の終了やユーザーからのフィードバックを広告表示に反映させる機能の追加などを実施した。
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