Androidの「メッセージ」アプリ、“PCからテキストメッセージ”など5つの新機能
GoogleのRCS採用Androidアプリ「メッセージ」の最新版で、テキストメッセージをPCでも送受信できるようになる。このアップデートではワンタイムパスワードのコピーなど5つの新機能が利用可能になる。
米Googleは6月18日(現地時間)、SMS、MMS、RCSを使えるAndroid版メッセージングアプリ「メッセージ」の次のアップデートで追加される5つの新機能を発表した。アップデートは同日から世界で“ローリングアウト”していく。
PCでのテキストメッセージ送受信機能
Web版Androidメッセージアプリが利用できるようになる。このWebアプリで、PCでもメッセージをやりとりできる。このアプリはモバイル接続を使ってPCからAndroidスマートフォンにSMSメッセージを送信するため、スマートフォンでの送受信と同様にキャリアの通信料が適用される。Googleは「ヒント」として、「Wi-Fi に接続したままにしておくと、モバイルデータの通信量を抑えられます」と説明する。
この機能を使うには、Android版メッセージの右上のメニューをタップし「ウェブ版Androidメッセージ」を選択。PCでは対応するWebブラウザ(Chrome、Safari、Firefox、Microsoft Edge)でウェブ版Androidメッセージを開き、表示されるQRコードをAndroid端末で読み取る。
このQRコードはPCごとに一意。1つのアカウントで複数のPCをペア設定できるが、有効にできるのは1度に1台のみ。Webで確認した会話や連絡先の設定は暗号化され、Webブラウザのキャッシュに保存される。メッセージアカウントを2週間使わないと、自動的にログアウト状態になる。
メッセージでGIF利用が可能に
会話スレッド内のメッセージ作成ボタン(+)をタップして表示するパネルにGIF検索ボタンが追加された。ここでメッセージに使いたいGIFを探して追加できる。(下図左端)
Gmailで人気の「スマートリプライ」
InboxやGmailで使えるAIによる返信テキスト候補表示機能「スマートリプライ」がメッセージでも使えるようになる。相手のメッセージをAIが解析し、返信候補を複数提示する。(下図中央)
会話スレッド内のURLのプレビュー
会話で相手がURLを送ってくると、そのURLのリンク先のプレビューをその場で確認できるようになる。例えばレストランのURLであれば、概要が表示される。(下図右端)
ワンタイムパスワードのコピー機能
オンラインバンキングなどで使うワンタイムパスワードをテキストメッセージで受信している場合、これをコピーできるようになった。7桁などの長い数字の羅列を覚えなくて済む。
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